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母方の祖母の話

母方の祖母の話を、たまに母から耳にする事があります。 「私の母は◯◯こういう事を以前していて、◯◯や◯◯が好きだったり、◯◯な人だった。」というようなちょっとしたエピソードです。 私は母方の祖母に会った事は、ありません。 私が生まれる以前に他界しているからです。 エピソードを聞くと、自分と類似している感性や嗜好などがある事に気付き、自分が年齢を重ねて色々な事を知る度に、祖母に対しての興味も増していきました。 母からよく聞かされる祖母のエピソードとして、母と祖母が買い物に出向いた際に 祖母がウインドウショッピングの中で気になった物に対して母に 「これは買った方がいいよ」とたまに言われた、という事が印象に残っています。 その時に母が買った物の一部を私が受け継いでいるものがあります。

このスカーフのデザインは、確かに他にない品のあるもので、私も店頭で見つけたら手に取るでしょう。 この点で、まず ファッション的な部分や色彩の在り方の好みが自分と近い事がわかります。 よくよく話を聞くと、祖母は 洋裁学校を営み 針子さんを雇い 服飾の製作に取り組んでいたそうな。 VOGUEなどの海外ファッションなどを取り寄せ、常に勉強していたそう。 もう一つ印象に残っているエピソードとして、沢田研二さんが好き、というのがあります。 沢田研二さんは通称ジュリ

ーと呼ばれ、歌謡曲のシーンで グラムロック的でショー的なアプローチをし、まさにスターとして時代を風靡したカリスマ。 母より、昔から 「沢田研二とマイケルジャクソンとビートルズは凄いから聴いた方がいい」と言われていたので知っていたのですが、実際に自ら聴いたのは 私が影響を受けたアーティストの一人である清春さんが 沢田研二さんに影響を受けた、という発言をしていた事がキッカケでした。 勿論、沢田研二さんの曲は自分にとっても心に残るもので すぐファンとなりましたが、母から「お母さんがジュリーの大ファンだったわ」という話をし、それを聞いて 先程のスカーフの件で思ったように 「やっぱり。。」と確信したわけです。 他にも、私が幼少から使っていたピアノは 実は祖母の特注で作られたものだ、という事は大きかったです。 音楽を演られていたかは定かではないですが、「ピアノをどうせ買うなら 良いものにしましょう」という考えで作られたものだそうな。 祖母のエピソードを色々と知る度に 「生きていたら、話が合ったり、色々と相談できたかもしれない」 と思うわけです。 このように、自分のルーツのヒントとなる場合がある 家族の系列を知る事は面白いです。 系列を辿る事は、ある意味 自分の人生においての旅のようなもの。 探ってみることで、何か新しい発見があるかもしれませんね。


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