無題
男「きっと、それは見つからないと思う。」
女「…。」
男「なんて目で見るんだ」
女「…。」
男「なんとか言ってくれ…。こういう時は…。」
女「…。」
男「どうしたらいい?」
女「…なにもいらない。」
男「えっ?」
女「…なにもいらない。最初からなにもなかったのよ。全部…全部錯覚だったの。」
男「…本気?本気で言っているのかい?」
女「…ええ。」
男「そうか。ならきっとそうだろう…。」
女「ええ、きっとそうだわ。」
男「じゃあ、また始めからだ。それでいい?」
女「ええ、それでいいわ。
」